ジョン・ケリー ソファ 引き出し付き
先日、ソファの撮影をしました。
この写真には引き出しが6つ写っています。隠れている
引き出しは4つありますので、実際には合わせて
10の引き出しがあります。
引き出しの中には少しだけモノが入っています。
他人の引き出しってちょっと気になりますよね。。(笑)
デザインディレクター・博士(医学)である川崎和男氏は
『倉俣史朗のデザイン-夢の形見に-』のなかで、
倉俣氏がデザインした作品「引き出しの家具」について
こう述べています。
モノを整理して収納するという「引き出し」の機能性を追い
求めることは、クラマタにとって何の意味も持っていない。
しかし、機能性や効能性の全否定では決してない。
機能的な道具としての基本は十分に含蓄されている。
・・(中略)・・クラマタが独立してすぐに実行した
イメージ=心象の反映として、詩学的表現としての
「引き出し」、その効能性に大きな意味があったのだ。
引き出しみたいなものが好きなのは、
引き出しの中のものを探すとき
全くないもの。
現実にはないものを求めていたような気もしますし・・・・・
クラマタのこの声が、彼のすべての「引き出し」から
「再生」されて聞こえてくる。
「現実にはないものがひょっとすると、引き出しを開けると
入っているのかもしれない」というわくわくする気持ちは、
いつまでも持ち続けていたい。
開けても開けても観えるものは毎日同じかもしれないけれど、
観ることに大きな意味があると思うのです。
見えないものを見えるようにするためにも、未来との繋がり
の一つである「引き出し」も大切にしていきたいものです。
タグ
デザイン、デザインディレクター、倉俣史朗、再生、川崎和男、引き出し、機能性、詩学的表現2014/07/27 | コメント/トラックバック(0)|
カテゴリー:ジョンケリー